『体育・保健体育ジャーナル 18号 2022年10月発行』連載記事withSportsより
サッカースタジアムや野球場などのグラウンドを整備する“グラウンドキーパー”。季節や状況を見極めて天然芝を管理し、選手の最高のプレイを引き出す職人だ。池田省治さんは国内外の芝生管理を請け負う第一人者。池田さんと芝生との出会いや、東京2020オリンピック・パラリンピック(以下、東京2020大会)の舞台裏について聞いた。【取材・文/荒木 美晴】
池田 省治 さん
(㈱オフィスショウ代表取締役/日本サッカー協会施設委員会委員)
(㈱オフィスショウ代表取締役/日本サッカー協会施設委員会委員)
池田さんが代表を務めるオフィスショウは、プロサッカーチームの公式練習場や陸上競技場など全国の39面のグラウンドと、11か所の学校の校庭や園庭の芝生を管理している。東京2020大会では、新国立競技場や東京スタジアム(味の素スタジアム)、秩父宮ラグビー場などを担当。グラウンドは人間が走れば、馬も跳び、槍や砲丸も飛んでくる。池田さんたちグラウンドキーパーは、各会場でダメージを受けた芝生を丁寧に手入れし、アスリートのパフォーマンスを支えた・・・