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古都探訪から先端技術の現場へ
―― 修学旅行を、探究学習の一環に位置づけた新潟市立小新中学校の意外に斬新な取組(前編)

『教育ジャーナル Vol.23』より
教育ジャーナリスト 渡辺 研

目的地を県内に変更して実施

 小新(こしん)中学校(保科賢一郎校長)では2年生の修学旅行を12月上旬に予定していた。このタイミングが短時間での修学旅行改革を可能にしたともいえる。
コロナ禍に襲われた2020年度、ほぼすべての小・中学校では修学旅行の中止や大幅な変更を迫られた。春に実施予定の学校は議論の余地もなく中止、秋予定の学校でも、そもそも休校の措置がいつ解除になるのかわからず、中止や規模縮小(宿泊を伴わない等)が検討された。その点で小新中学校には少し時間的な猶予があった。経緯を保科校長に伺う。「12月の予定だったとはいえ、さすがに実施は無理だろうと思いました。でも一方で、12月に行けるところはどこなのかと考えてみました」
 少なくとも20年度は、どんな決定をしても正解はなかった。小新中学校が出した結論は、「目的地を県内に変更して実施」。その方向で準備を進めることにした・・・

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