『体育・保健体育ジャーナル 13号 2021年7月発行』連載記事withSportsより
選手との対話、副審との連携で試合を裁くサッカーの主審。山下良美さんは国内で国際主審の資格を持つ女性4人のうちの1人で、世界最高峰の大会であるFIFA女子ワールドカップでも笛を吹いた。今年からJリーグの主審を担当するなど活躍の幅を広げる山下さんに、審判員になった経緯や女子サッカー界発展へ©JFA の想いを聞いた。【取材・文/荒木美晴】
山下良美さん(サッカー審判員(国際主審))
サッカーをしている人であれば、誰もが憧れる夢の舞台、ワールドカップ。2019年にフランスで開催された「FIFA女子ワールドカップ」には、なでしこジャパンのほかに4名の日本人がピッチに立ったことが話題になった。彼女たちの仕事は、審判員。主審の大役を全うした山下さんは、「入場前のぞくぞくする感じ、選手の高揚した顔や目つきまで、全ての瞬間を覚えています。私にとって、やはり特別な経験になりました」と振り返る。・・・