キャリア教育

90歳の現役トライアスロン選手

『体育・保健体育ジャーナル 22号 2023年11月発行』連載記事withSportsより

トライアスロン種目の最高峰といわれる「アイアンマンレース」。スイム3.8㎞、バイク180㎞、ラン42.195㎞、総距離約226㎞を走る、世界一過酷なレースに挑み続けているのが稲田弘さんだ。91歳になる今年も、世界最高齢の現役選手として活躍する稲田さんに、レースのおもしろさや生涯にわたってスポーツを楽しむコツを聞いた。【取材・文/荒木 美晴】

稲田 弘さん(90歳の現役トライアスロン選手)

70歳でトライアスロンを始め、76歳でアイアンマンレースを始めた稲田さん。世界選手権には78歳から9年連続で出場している。コロナ禍による大会中止を経て、3年ぶりに挑んだ昨年の予選大会は、半月板損傷のけがが影響して制限時間オーバー。リベンジを誓った今年6月の同レースも、完走したもののランでのミスが響き、出場切符を手にできなかった。しかし、稲田さんの気持ちはすでに前を向いている。「91歳で取り返す」―。現在は、次の予選レースとなる12月のオーストラリアの大会に新設された「90歳以上の部」に向けて練習を重ねている・・・

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