〈教育情報誌 学びのチカラ e-na!! vol.5 (小学校版) 2023年10月発行より〉
軽井沢風越学園教諭 澤田 英輔(さわだ えいすけ)
教室の多様性を受け入れる
学校には多様な子がいる。それは決して美しい話ではありません。興味・関心の差や学び方の差はもちろん、家庭環境や能力など、ときに残酷にも見える差もあります。こうした「差」をうめてやりたい、自分の関わりで、全ての子に等しく力を伸ばしてやりたい……そう思って意気込んでも、なかなかうまくいきません。むしろ、個体差を受け入れずに、どの子にも等しく力をつけさせようとするとき、教室は多様性が認められない息苦しい場になる危険すら秘めています。
実は僕自身が、そうなりがちなタイプです。単元の目標をつい全員に達成してほしくなる。そのあまり・・・