学習指導・学級経営

今、学校教育の課題はなんですか
学校ができることはどんなことですか? 後編

『教育ジャーナル Vol.14 2022年9月発行』より
教育ジャーナリスト 渡辺 研

前回は全国連合小学校長会に現在の小学校教育における現状や課題についてお話をお伺いした。
今回は全日本中学校長会の会長のお話をお届けする。小学校同様、現在の困難な課題を乗りきるために、ここで語られた課題を直視し、まだ学校の努力でできること、教師の使命感だけでは支えきれないことを、みんなで考えていきたいと思う。

教職を目指す人にも「学校は変わった」と思ってもらえるようにしなければ
全日本中学校長会 平井邦明会長(東京・台東区立忍岡中学校)

インタビューの数日前、中教審の教育課程部会で平井会長は、学習指導要領の実施状況について全日中が実施したアンケート調査(2021年10月)の結果を説明した(同会で大字会長も全連小の調査結果を説明)。中学校でも授業改善は進んでいるようで、生徒には思考力・判断力・表現力や協働する力、学習意欲、コミュニケーション力などに向上が見られた。コロナ禍ではあるが、グループワークなどもよく行われていた。
もちろんプラス面ばかりでなく、平井会長はそこで「指導方法の理解や研修機会」や「教材研究を行う時間」の確保が難しいと課題を挙げられた・・・

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