学校からいじめをなくそう【後編】
── 子どもたちの活動、大人の備え 仙台市の取組を参考に
── 子どもたちの活動、大人の備え 仙台市の取組を参考に
『教育ジャーナルVol.17』より
教育ジャーナリスト 渡辺 研
◆仙台市立若林小学校のいじめ防止「きずな」アクション
あいさつの力を信じよう
玄関を入ると「笑顔宣言令和」と書かれた大きなポスター。「一人ぼっちの子に進んで優しく声をかけます!」「困ったときはお互いに助け合います!」「けんかになる一言を言いません!」と書かれている。
廊下には「あったかことばの木」。葉っぱにはそれぞれ、言ってもらえてうれしかった「あったかことば」が書かれている。「同じクラブの先ぱいが『いっしょに帰ろう』といってくれた」(4年生)、「AくんとBくんが、わらわせてくれた」(3年生)。ささやかな言葉が学校での1日を心地よくしてくれる。
若林小学校の「きずな」アクションの行動目標は「思いやり 元気なあいさつ 明るい学校」――相手の気持ちを考えたやさしい行動をしよう!/心のこもった元気なあいさつをしよう! 5月には「クラスみんなで遊ぶ(最低でも週1回はその時間をつくる)」「あいさつをもっと良くする(「Cさん、おはよう」と名前をつけてあいさつをする)」を決めた。
代表委員会の報告書には「相手の気持ちを考えたやさしい行動、心のこもったあいさつを意識していきましょう!」と書かれていた・・・