学習指導・学級経営

幼保小連携 連携の取組はどう続けられてきたか

2023年12月28日

『教育ジャーナル Vol.19』より
教育ジャーナリスト 渡辺 研

「架け橋」を考える前に

「子どもたちが安心して小学校生活を始められるように」と始まった幼保小の連携。新たに登場した「架け橋」を理解するために、あゆみを振り返ってみる。

現在「幼保小の架け橋プログラム」(以下、「架け橋」)についての取材を進めている。「幼児教育と小学校教育の円滑な接続」という趣旨は、そのとおりだ。でも「子どもの育ちをスムーズにつなごう」ということは25年も前から言われてきたことだし、今さらなぜなのだろう。
学校教育や幼児教育に何を求めているのか、スタートカリキュラム(以下。スタカリ)や10の姿とどう関連するのか、どんな実践がイメージされているのかなどを探ってみたい。まさか「学校教育の前倒し」ということではないと思うが、現場の先生方の理解も十分ではないかもしれない。
「架け橋」に手をつける前に、これまでのどんな連携や接続期の取組が行われてきたのかを確認しておきたい。趣旨や概要を見るかぎり、過去に実践してきたことを大きく覆すものではなさそうなので、〝既習事項の確認〟にも意味があると思う・・・

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