学習指導・学級経営

山形県の取り組み 
ゆとりの中で、新採教員はどう育っているか 
新採教員育成・支援事業(前編)

2024年03月14日

『教育ジャーナル Vol.20』より

●検証はまだ先の話だが

授業内容はよくわかる
本Web(学研 学校教育ネット) 教育ジャーナル Vol.19-1(2023.10.16UP)記事で、山形県が今年度から実施している「新採教員育成・支援事業(小学校における大卒新採教員の採用年度の負担を軽減しながら育成する)」の仕組みを紹介した。小学校では「大卒新採教員には、初年度は単独で学級担任をもたせない。学級担任をもつ場合は大卒新採をサポートする支援員を配置する」というものだ。
「学級担任をもたせない」(Aタイプ)と「学級担任をもつ場合は~」(Bタイプ)の二つの場合があり、Aタイプの初任者は「教科担任・学級副担任」として児童とかかわり、Bタイプの初任者は「学級担任」として学級経営にあたるが、何かの教科の授業は支援員が代わり、初任者に〝空き時間〟を確保する。
導入初年度、しかもスタートしたばかりのため、まだ成果も課題も明らかになっておらず、配属校で改善や修正を加えながら取組を運用している状況だが、初任者本人や学校の様子を早く知りたくて、夏休みに入ってすぐに村山地区の2校を訪ねた。子どもたちとのかかわりは見ることができなかったが、落ち着いてお話を伺うことができた。
両校で印象的だったのは、〝新人の先生〟に向ける〝先輩たち〟の温かなまなざしだった・・・

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