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今また、不易であるための流行 ~日本の先生たちはすごい!(第2回)

『教育ジャーナル Vol.22』より
教育ジャーナリスト 渡辺 研

学習者のたたずまい

子どもたちは、普通の教室内風景のように着席して3時間目の始まりを待った。学校はオープン型の教室で、もともと開放感がある。こうした造りだけでも学習に向かう気分は変わる。
授業が始まる。「前の時間も自由進度だったので……もう1回しゃべったほうがいいですか?」と荒木教諭が声をかける。「いらないです」「大丈夫」と子どもたち。「じゃあ、何するかわかっていますね。どこで学んでいるか場所を知りたいので、マグネットを貼り直してください」と先生。
学ぶ場所は教室、学びルーム(旧PC室)、図書室の3か所。3教科だから3か所に分かれるということではない。自分や自分たちのグループが学びやすい場所を選択する。
「2時間目はいい話し合いができていたと思います。『道の駅』のCさんたちから大変いいアイデアが出たんだけど、『それを紹介していい?』と聞いたら『マネされるから絶対ダメです』と言われました。インパクトがあって季節に合ったものを考えてくれていました。では始めます。みんなのほうから確認することはありますか?」「ないです」「ふだんどおり頑張ってください」
こんな会話が交わされたあと、それぞれの学習場所に散っていく6年生の姿に、自らの学びに向かう学習者のたたずまいを感じた。それがとても印象的だった・・・

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