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「今どきの若い者はたいしたものです」―― そんな目で若い教師を育てたい(第2回)

2025年03月27日

『教育ジャーナル Vol.25』より
教育ジャーナリスト 渡辺 研

教師にとってどんな時間?

以前、元文部科学省主任視学官の嶋野道弘先生に「子どもの見取り」をテーマに話を伺った。インタビューには「スタカリは教師にとってはどんな時間なのか」というお話もあったので、抜粋して紹介する(質問部分は略)。

〈ぼくはこう考える。学校の生活や学習の時間を子どもたちと共有しながら、子どもたちの持ち味を出させる時間。何か教えようとか、何かさせようとかするのではなく、一緒に遊ぶとかね。もう一つ言えば、人間関係の空気をつくりだしていく時間ではないかな。〝慣れさせる〞とか〝しつける〞とかすると空気がトゲトゲしくなってしまう。空気を和やかにして、子どもとの距離感を縮めておくと、いつの間にか子どものほうから近づいてきますよ。〉

これも以前取材した横浜市立永田第小学校の安江教諭もスタカリを通して子どもたちとの距離を縮め、子どもたちに信頼される〝先生〟になっていった・・・

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