ICT教育

情報活用能力×学校教育 後編
情報活用能力の育成~課題と展望~

『教育ジャーナル Vol.14 2022年9月発行』特別座談会 社会に開かれた学び 第2回 より
豊田充崇教授(和歌山大学教職大学院)
松井直樹主幹教諭(東京学芸大学附属大泉小学校)
田部久美子主任教諭(東京都/千代田区立お茶の水小学校)

情報活用能力から見えるICT教育の課題

── 情報活用能力の育成を踏まえて、実践の中から見えてきた課題はどのようなものがあると思われますか?

松井 現行の学習指導要領でも重視している「見方・考え方」の部分で、情報活用能力が生かされているのではないかと考えています。私は特に見方・考え方を豊かにした思考力や判断力、表現力を育むことに注目しています。
私が行っている保健の授業では、収集した情報が自分の知りたい課題解決に結びつくかどうかを、適切に判断することを大切にしています。健康に関する内容については、世の中にさまざまな情報があふれていますので、収集するだけではなく情報の適正化を判断する力が求められています・・・

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