〈小学教科通信 2021年5月号 ウェブ版より〉
中央区立久松小学校主任教諭 関澤 里織(せきざわ さおり)
WITHコロナでの「町探検」はできるの?
昨年6月、新しい生活様式のもと学校生活に大きく不安がのしかかる中、学校が再開しました。学習対象と関わる「体験活動」を大切にしてきた本校の生活科ですが、これまで通りに人と関わる活動は難しいのではないかと模索する日々が始まりました。
本校がある日本橋地域は、江戸時代から続く老舗店や歴史的にも魅力的な場所が多く、多くの観光客が訪れます。飲食店が集まる甘酒横丁、浜町公園や隅田川河川敷、水天宮、明治座、布製品の問屋街など特徴的な地域があります。児童は、地域の店舗での買い物や公園、区立スポーツセンターの利用、地域の祭りへの参加などで地域と関わってきました。地域の人や店舗も大変協力的で、毎年何度も探検に伺いお世話になってきました。
例年、6月~7月にクラスの全員で「ぶらぶら町探検」を行い、町の素敵を見つけ、秋には、再び町に出かけ、町で働く人と繰り返し関わりながら、見学や手伝いをさせていただく体験活動を通して、「町の人のえがおのひみつ」について学習しています。
しかし、コロナ禍でお店の休業や閉店が相次ぎ・・・