SDGs

SDGs×道徳 〈対談〉SDGs×キャリア教育(植松努・木村大輔) 後編

2023年03月09日

『道徳ジャーナル115号 2022年10月発行』連載記事SDGs×道徳より
株式会社植松電機 代表取締役 植松 努
一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT) 理事 木村大輔

成長を感じたとき、自信が生まれる

木村 「ロケットを造る」と聞くと難しく感じますが、意外と簡単に造れるものなのでしょうか?

植松 はい。ロケットを発射させる原理はそれほど難しくありません。教室では、子どもたちに講話をして、その後に一人一本ずつロケットを造って打ち上げます。子どもたちの感想文には、「宇宙に興味を持ちました」「ロケットに興味を持ちました」ではなく、「夢をあきらめません」と書かれてあります。それがとてもうれしい。
作業中は、みんなワクワクしています。僕がまず一本打ち上げて見せると、子どもたちは大興奮。時速二百キロ程度で、上空百メートルくらいまでは飛びます。続いて、子どもが自分で造ったロケットを打ち上げる番になりますが、なぜか急に怖くなる。「自分のロケットはきっとダメ(飛ばない)だろう」と。さっきまで「飛ばしたい!」と目を輝かせていたのに、発射ボタンを押す手が震えたり、ボタンが押せなかったりする子が出てきます。でも、ロケットは飛びます。ここで大きな変化が起きる! みんな優しくなるのです・・・

RANKING